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『ヒメノスピア』1巻感想 ある蜂に刺されたことで運命が一変する少女

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『ヒメノスピア』1巻感想。アラクニドやキリングバイツの原作者である村田真哉先生の新作で作画担当は柳井伸彦先生。
村田作品では昆虫をモチーフとしていることが多いんですが、このヒメノスピアは蜂に刺されたことで運命が一変した少女を描いた作品です。

顔に大きなあざがあり学校では虫扱いされ凄惨なイジメをうけている少女・園藤姫乃。家に帰ってもたった一人の家族である母親から暴力を振るわれ自分の存在を疎まれる。
そんな絶望的な人生を送っている姫が、ある日学校の花壇にいると一匹の蜂に刺されてしまう。痛みを感じ触れてみると潰れた蜂が。そこにイジメっ子たちが現れ虫の亡骸を食べろと無理やり口に押し込まれる。が、その瞬間イジメっこのリーダー格である少女・渚の様子がおかしくなりどこかへ行ってしまう。

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次の日学校へ行くと渚の態度が激変していた。イジメをやめただけでなくめちゃくちゃ優しくなったというか、姫乃をいじめようとしたものがいれば敵意をむき出しにし「姫乃は私が守る」とまで言うほどに。
変わったのは渚だけではなく姫乃の母親も。姫乃の母親は顔を見れば暴力を振るっていたのにまるで変わって優しいお母さんとなっていた。
その原因は彼女を刺した蜂にあるようで、彼女の体には腹の中から伸びる長い管ができていた。

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姫乃を始め周りが驚愕するほど変わってしまった渚。その変化におかしく思った彼女のの仲間が、姫乃が何かしたんじゃないかと疑い激しく問い詰めると姫乃から例の管が現れいじめっこ達をその針で刺してしまう。
針には刺したものを仲間にしてしまう能力がありこの力でイジメていた少女たちは姫乃の仲間になり仲良くなる。これまでの地獄の日々とは違い幸せだと感じる日常を送り始めるのですが、姫乃に性的関係を迫ってきた男性教師を殺してしまったことから警察に目をつけられその幸せが脅かされてしまう。

 

ラクニドやキリングバイツみたいにバトルメインかなと思っていたんですが、違っていてサスペンス色の濃い作品でした。
姫乃の能力はアラクニドに出てきた軍隊蟻に似ており(刺すだけなのでアラクニドのようにエッチなシーンはなかったw)、この力と姫乃を危険視する警察との戦いになっていくのですがこの先彼女がどうなっていくのか気になります。あとキリングバイツのおしえちゃんみたいなオマケページも百合多めなのと本編とは違う軽いノリで楽しかったです。