からかい上手の高木さん 5巻感想 ちょっとだけNTRな気分になった
『からかい上手な高木さん』5巻感想。話題になった10数年後の高木さんを描いたあのエピソードも収録。高木さんで面白かった話や気になったところなど感想です。
大人の高木さん
5巻にはゲッサン移籍連載記念(それまではミニに掲載)としてゲッサンに番外編として掲載された結婚しママさんになった大人の高木さんのお話がはいってました(雑誌掲載時はカラーだった)。これゲッサンで読んだ時は読み始めの部分がけっこうショッキングだった。
からかい上手な高木さんは高木さんて中学生の可愛い女の子が好きな男子である西片くんをからかうラブコメなんだけど、この話ではからかいの対象である西片くんは出てきません。代わりに高木さんそっくりな娘さんが出てきて、卒アルを見て西片くんをからかっていた中学時代を懐かしんだりします。
まあちょいNTR的な気分を味わえますが、最後にはにんまり笑う高木さんの表情と彼女が住んでる家の表札で、これは西片くんじゃなく読者がからかいの対象になってたんだと分かる。あと娘ちゃんよく見ると彼にも似てるんだよね。驚いた時の表情にリアクションがまんまだった(笑)。
読み終わった後だと「今何してるんだろ」とかのセリフも違う感じに聞こえる(涙は完全に騙しに来てるけど)。小説で言う叙述トリックというかそういう感じで、騙されたけど思わずうなちゃった。構成の巧さにしびれた。
まんまと騙された読者を山本先生はしてやったりとさぞかし高笑いしているんだろうな。ドヤって感じで。この話を初めて読んだ時はちょっと性格悪いなあと少し思ったけど、こんな挑戦的な話を描く度胸がすげーなっとも思った。
水着回
普通の水着回ではなく西片くんと一緒に水着を買いに行く話(これはもう付き合ってるも同然じゃん)。海水浴やプールに行く話ではないけど、高木さんの色々な水着姿が楽しめた。
高木さんの水着姿よかったけど、生着替えでからかうところがわかってはいても反応してまった(笑)。
クリティカルした高木さんが可愛い
西片くんの言った何気ない一言「高木さんと一緒に帰りたかった」が完全に不意を突かれてしまったのか、いつもとは異なる高木さんが可愛かった。
ちょっと嬉しそうな照れた表情が俺のハートにクリーンヒットしてしまった。何もないような顔して、心の中では嬉しいというかはっとさせられた気持ちを悟られないように隠していたというシチュがなお良いね。
顔を真赤ににしてはわわな感じになった高木さんも見てみたいので西片くんはもっと頑張れ(どっちかって言うと無心な方が上手くいきそうだが)。
おわりに
『からかい上手の高木さん』5巻感想でした。5巻ともなるとちょっとマンネリになってくるかなあとも思ったんだけど、大人の高木さんという変化球に水着回で今回も十分に楽しめました。面白かったです。