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『空挺ドラゴンズ』3巻感想 龍の赤ちゃんとふれあうタキタ

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空挺ドラゴンズ』3巻感想。小型龍の群れに遭遇する捕龍船クィン・ザザ号だったが、その狩りの最中にタキタが空から落下してしまう。だが彼女は奇跡的に助かり、その際に龍の赤ちゃんと出会う。今巻はグルメ的な部分よりも、龍の赤ちゃんとタキタとのふれあいに多くが割かれています。

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小龍の渡り

小龍が大きな群れをなした渡り。群れの周りを粘液でできた膜のようなもので全体が団子のように包まれており、この中に泳ぐように小さい龍たちがたくさんいる。群れのなかの一匹をザザ号の船員たちが狙うが、ぶつかってきた小龍とともにタキタが地上へと落ちていってしまう。

落ちたら即死亡なわけだが、タキタは龍にしがみついていたため奇跡的に助かり一緒に落ちた瀕死の小龍にとどめを刺す。狩った龍に手を合わせていると、その龍の近くにその龍の子供とも思われる龍の赤ちゃんにタキタは出会う。

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龍の赤ちゃん

龍の赤ちゃんは見た目は特徴的というかグロい感じなんだけど、タキタに懐いてきたり仕草とかが可愛い感じで、迷子になって泣いちゃったところとか可愛かったです。何も食べない赤ちゃんのためにマヨネーズを作ったり、赤ちゃんを群れに返すため必死になったりとタキタと龍の赤ちゃんの関係に重点が置かれてました。

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龍脳の猟師鍋

グルメでは谷底で出会った女猟師・アスケラが作った塩漬けキャベツと龍脳の猟師鍋・龍の骨髄焼きが美味そうだった。けど解体のシーンもそうだけど、生きるためとはいえ子の前で食べちゃうってのは自然の厳しさとか生き物の業とか感じさせますね(タキタは食べるのを躊躇うけど)。

あと印象に残ったグルメは赤ちゃんのために作った龍の油を使ったマヨネーズ。劇中ではかき混ぜるシーンが少なかったので非常にサラッとできるかのような印象ですが、マヨネーズはオイルを少しずつ加えて撹拌(かくはん)していく手間のかかるもの。作ったマヨネーズを食べさせるシーンは良く親子みたいでほっこりした。

 

以上が『空挺ドラゴンズ』3巻感想でした。龍の赤ちゃんとの交流といった温かい話が描かれる一方で、生きるために捕り食わねばならない龍捕りの宿命も描かれ深みのあるお話でした。