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『とんがり帽子のアトリエ』1巻感想 精緻な絵で描かれる魔法ファンタジー

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『とんがり帽子のアトリエ』1巻感想。モーニング・ツー連載で、『エニデヴィ』の白浜鴎先生の新作。魔法が日常に当たり前のように存在する世界で、普通の人間として生まれた少女ココを主人公とする王道魔法ファンタジー。

あらすじ

汚れても勝手に浄化される魔法の泉に、空飛ぶ羽馬車など魔法が日常に溢れる世界。生活に欠かせない魔法だがその仕組みを知り使えるのは魔法使いとして生まれたもののみ。
魔法使いに憧れ自身も魔法使いになりたくてたまらない普通の少女ココ。ココは村に訪れた魔法使い・キーフリーを影からこっそり覗き見、魔法はペンによって描くものであると魔法の秘密を知ってしまう。

魔法の秘密を知った彼女は自分も魔法を使いたくてたまらず昔に出会った奇妙な魔法使いから買ったペンと薄い本を使い魔法を描き出す。すると光を発すことに成功。
さらなる魔法を描きたくてたまらない彼女は魔法の本を写し取り魔法を使おうとするが、戻ってきたキーフリーに止められてしまう。が時は既に遅く魔法は発動してしまいその魔法によりココの母は石化してしまうのだった。

キーフリーは魔法は道具と描き方さえ知っていれば誰でも使えるが、それ故に危険であるから秘密にされていることを彼女に告げ、彼女の記憶を奪おうとする。
しかし彼女は母を救うためには忘れることはできないと拒否。キーフリーは彼女が買ったというペンと薄い本の出どころも気になるため、彼女を魔法使いにすることを決意する。

ストーリーはこんな感じで。少女ココが魔法使いになるためにキーフリーに弟子入りするまでが主に描かれています。彼女に本を与えた謎の魔法使いの存在など物語はまだ始まったばかりですが、これからに期待せざるを得ない作品。

描く魔法

魔法はかけるのではなく描くこと。特殊なペンとインクがあれば誰でも使える。魔法を描くための道具の設定や魔法陣などこころらへんの設定が面白かった。巻末には魔法陣入門も。

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禁止の魔法

人を傷つける禁じられた魔法。ココ達の世界ではかつては誰でも魔法を使うことができたが、魔法を使って酷い戦争が遠い昔おこったため人を傷つける魔法は「禁止の魔法」として封印されている。
ココは幼い頃に祭りで魔法使いに薄い本(言い回しが笑っちゃうが)を買い、その本の中に禁止された魔法が描かれていた。

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とんがり帽子のアトリエは絵が素晴らしく魔法のシーンもワクワクした。まだ出て来るのは簡単な魔法ばかりですが、ココを狙う魔法使いの存在から魔法バトルも期待できそうなので魔法の表現はこれからが面白くなりそう。

おわりに

とんがり帽子のアトリエ1巻感想でした。表紙のイラストが素晴らしくて内容をよく知らないのにジャケ買いしてしまったが、素晴らしい漫画でした。絵が精緻で素晴らしく魔法とその情景に魅了されてしまいました。おすすめです。
僕は紙と電子どっちも買っちゃったんですが、電子版は雑誌掲載時のカラーはそのまま収録されています。